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レッドソックス! [観戦記]

アメリカンリーグチャンピオンシップ第5戦をテレビ観戦。まさに奇跡的というような勝ち方でレッドソックスが戦績を2勝3敗にした。0−7になったときは、もうあきらめてコーヒーを飲みに喫茶店へ行こうと思ったんだが、やっぱり缶コーヒーですましてテレビを見ておこうとしたのよ。それが大正解。この試合の流れをまず作ったのはめった打ちの松坂をリリーフし、5回からの2イニングをほぼパーフェクトに抑えた岡島だろう。7回にデルカーメンとパベルボンで2点をさらに追加されちゃったけど、5,6回で点を取られていたら、もう逆転する余力はレッドソックスには残されていなかっただろうね。
それにしても、オルティズの3ランはふるえたなあ。去年、ボストンに行ったときに見たオルティズのホームランは、これまで見たホームランの中で最も早くスタンドインした飛球だったと思う(最も長い滞空時間は北京五輪のイ・スンヨプのホームランかな)。今回のホームランも、飛球の軌道をとらえられているカメラは一台もなかった。
しかし、同点に追いついた時にアナウンサーが言った「これで松坂の負けはなくなりました」というようなコメントはいらんだろ。そんなことをここで語る必要はないでしょうに。別にこの試合に限ったことではないけれど、イチローの通算安打とか、勝ち負けにこだわったような報道は、なんか不快に思っちゃう。松坂の負けを打ち消したのはむろん松坂ではなく、レッドソックスの選手たち。そっちをたたえるべきだし、今日のゲームならば、パベルボンを7回に投入したフランコーナの采配とか、クリスプの粘った末の同点タイムリーとか、語るべきシーンはもっとたくさんあったと思う。せっかく、与田さんが解説しているのに。
第6戦はタンパベイだし、まだ1勝のアドバンテージがあるけれど、両チームの心理状態としては、レイズの方が追い込まれるよね。オルティズは調子に乗るだろうから、あとはバリテックとエルズベリーの復調を待つだけだ。

またフェンウェイパークに行きたいなあ。
さて、仕事しよ。

落合采配 [観戦記]

スポーツ紙のWEBを見てみると、さっそく日本シリーズ第7戦の落合博満の采配に関する緊急アンケートが行われていた。「納得がいかない」という声を集めて、要するに落合を叩きたいんだろうな。明日の一面は、中日優勝よりも、非情采配の方がきっと大きくなるよね。とにかく落合はマスコミに嫌われている。
昨年、日本シリーズを取材したとき、監督会議を終えて会見に臨んだ落合は、代表質問者の質問にまともに答えようとせず、そそくさと席を立とうとした。質問者もさらになんとかコメントを引きだそうとしたのだが、落合はリップサービスをまったくせずに無愛想に部屋を出た。その時、頑張った質問者に対してテレビ、新聞のマスコミが拍手で讃えたのだった。マスコミと落合はそんな冷え切った関係なのだ。確か、質問者は中日をスポンサードしている媒体じゃなかったかな。今シーズン序盤は改心する素振りもあったようだけど、結局は何も変わっていない。

8回までパーフェクトに抑えていた山井を、日本一が決まる9回に監督の落合は代えた。守護神・岩瀬へ。リアリズム(勝利至上主義)を追求するならば、この交代は分かる。舞台は一年で最も意味をなす日本シリーズだ。しかし、山井のピッチングは岩瀬への信頼度になんら不足ない投球をしていたと思う。あの場面は、山井続投よりも、パーフェクトピッチャーをリリーフしなければならない岩瀬の心理が及ぼす影響の方が、中日にとってはリスキーだったと思う。あくまで非情にオレ流を貫き、何より勝利を優先させようとする野球人を演じる落合のパフォーマンスのようにしか見えない。もしくは、完全試合達成(ヒーロー誕生)によって日本一の栄冠が薄まることの方を恐れたのかな。営業の大チャンスだったのに。リアリズムとヒロイズムは時に同義となるんですよ。これじゃ、ファンも落合を好きにはなれないし、選手の信頼も、マスコミの後押しも得られない。
とはいえ、あの場面で無安打無失点に抑えた岩瀬はやっぱりすごい。これで心おきなくヤンキースに行けるかな。


無事、帰国 [観戦記]

たった今、自宅に戻りました。
ブラジルはほんと、二度と行きたくないと思った国です。まったく食事が体にあわなかった。観光ができていれば印象も違うのかも知れないけど。なんせ、9時にホテルを出て、1時半に戻る毎日。コルコバードの丘のキリスト像も、コパガバーナビーチも、まったく行きませんでした。食事も、会場の売店の味気ないサンドイッチか、スナック菓子で空腹を誤魔化す程度。初日と最終日の空港で食べた肉料理も気持ち悪くなりました。
柔道漬けの毎日でどうしようもならなかったです(原稿をお待ちの皆さんへ)。
ごめんなさい、おみやげ買う暇もありませんでした(お土産をお待ちの皆さんへ)。

飛行機に計24時間ぐらい揺られていたので、両手両足がぱんぱんにむくんでます。
けどこれから、YAWARAちゃんの原稿書いて、テープ起こしして、明日から地獄の原稿ラッシュに備えるであります。
時差ボケは、いろいろ工夫したので、けっこう平気かも。
落ち着いたら、写真などをのせてみたいと思います。


どうしようもないね [観戦記]

日本柔道のことではない。こちらは、戦前の予想通り。鈴木桂治が負けたのだけが唯一の例外かな。

ブラジルのことである。この国、ほんとひどい。食事はまずいし、何より時間にルーズ過ぎる。何かお願いすると平気で舌打ちするし、会場の売店なんて無駄に人が多い上に、要領が悪い。何より、大会の運営がアバウト過ぎる。朝11時に始まって、閉会式が終わるのが夜中の12時半。こちらは大会をスポンサードしているフジテレビの意向もあるのだろうけど、やたら空き時間が多くて、ほんと疲れる。さくっと進行すれば20時には終わるでしょ。リザルトの用紙も、足りないものがあったりで、それをお願いすると、コピーに15分以上もかかってしまう。

2日目を終えて、ペンメディアは疲れ切っているよ。ホテルに戻るのは1時半ぐらい。少しでも体を休めるためにすぐに寝入る毎日。


ブラジル・リオデジャネイロに到着 [観戦記]

アメリカを離れた日は、6年前にテロのあった日。しかし、空港はボストンもアトランタも、別段、厳戒態勢というわけではなかった。5月にハワイに行ったとき、JTBの添乗員さんがアメリカのことを「来る者を拒み、出る者を追わない」国だと言っていたけど、ほんとその通りだと思う。11日の15時ボストン発の飛行機に乗って、再びアトランタへ。そして20時40分アトランタ発でリオへ。今朝、ブラジルに入りました。
世界選手権は13日から16日まで。リオでは、18日まで滞在の予定だったけど、ボストンで17日の便に変更できるということで、日本帰国は当初の20日から19日になった。この一日はでかいな。20日締め切りの原稿が3本もあるんだもの。その代わり、ブラジルでもほとんど観光はできなそう。
だいぶ旅慣れてきました。はちゃめちゃだけど、英語でいろいろな交渉もできるようになった。タクシー運賃のディスカウントや、飛行機チケットのキャンセルチャージをなしにするお願いとか。

しかし、改めて自分の格好を見て、すごいな、と思った次第。上から、レッドソックスの帽子、ギャルソンのTシャツにアディダスのジャージを羽織って、下はLeeのジーンズ。靴はナイキ(ちなみに靴下は五本指ソックス)。グッチのウエストポーチに、ノースフェイスのリュックサック。取材が再び始まる明日は、もうちょっとましな格好をしよう。


inアメリカ [観戦記]

すべてが終わり、今、ホテルに戻ってきた。現地3時半。
インタビュー、1時間半の予定を3時間も応じてくれた。感謝。

実は年齢が1歳年下であることを告げると驚かれた。「こう見えて僕、若いんですよ」が最近のインタビュー時の口癖。するといつも場が和んだようになる。老け顔ってのは、インタビュアーとしては絶対に得するようだ。大御所ぶって話をしていているわけだけど、実際は若造。そのギャップが取材対象を安心させるのかな。
逆に若く見られると、損するようなことがこの世界、多々あるのだ。

今日、レッドソックスの帽子を買った。観光をまったくしなかったから、ひとつぐらい記念にと思ってね。本人の前でかぶってみせると、苦笑混じりに「似合っています」だって。はい。似合いません。ベースボールキャップも昔は似合っていたんだけどな。頭がでかくなりすぎたわけさ。取材者としてはどうかと思うが、サインをもらってしまった。

アメリカでできることはすべてやった。予定以上にいろんな話が聞けた。僕という人間を信頼してくれたいろんな人に感謝。あとは、聞いた話をどう料理するかにかかっている。

明日、リオに出発。機内では膨大な時間のテープ起こしがまっている。


ボストンはほんとに寒いのです [観戦記]

今日9日までボルチモアで取材。試合はデーゲーム。だけど10日にボストンで大事なインタビューが2本入っているため、9日中にボストンに戻らなければならない。10日のインタビューはどうしても万全の体調で臨みたいのだ。今日中に戻るためには、17時07分のボストン行き最終エキスプレスに乗らなきゃならない。その時間は試合が終わるか終わらないかのぎりぎりの時間(試合開始は13時30分)。しかもお目当ての選手はだいたい8回とかに出てくるから、その投球を見に来ているわけだから見逃すわけにはいかず、実にきわどい。そもそも駅は球場から車で30分近くかかる。
ボストンへ帰る方法は他に2つあった。寝台列車でボストンに帰るか。ニューヨークまでエキスプレスで行って一泊し、翌朝早くにボストンへ行くか。前者は、インタビュー前日に列車泊というのがいやだった。お風呂にも入りたい。後者は、お金がかかりすぎるし、結局ボストンに着くのは10日の昼過ぎになるのでインタビューが危うくなる。もちろん、飛行機移動という手もあるのだが、この時期は非常に高いのである。
というわけで最初の17時07分発で帰ることを決め、ちょっとしたギャンブルにかけてみるのでした。
列車に間に合うためには、16時40分にはオリオールズのスタジアムを出なければならない。だけどお目当ての選手が出るのはぜったいに見逃せない。すると出てきましたわ。16時25分に。投球練習して、3アウト取ったのが16時38分。すぐに球場を出てタクシーに乗ったのが16時45分。運転手に「責任もてないよ!」なんて怒られながらなんとか急いでもらい、駅に着いたのが16時57分。チケットを受け取るために列に並んで、パスポート出して、17時3分。ホームには1分前に到着しました。

取材もまあうまくできて、投球もしっかり確認して、一番望んだ列車の中でこれ書いています。出国前がトラブル続きだったので、このなんかいい感じが逆に怖くもある。

そういえば、最近、悪魔のささやきをよく耳にします。
「お願いした原稿、今日中にお願いします」(お願いされた時点でこちらは深夜ですから)
「今回の取材の原稿は、20日締め切りで」(20日に帰国するのですが)
「書籍の原稿、25日締め切りは譲れません!」(25日から小出しにしていくってのはだめかな)

空耳であることを祈ります。


日本が気になります [観戦記]

むろん、ホームシックにかかっているわけではありませんが。良郎さん、どうなったかな。民主党から離党勧告などくらってなけりゃあええが。

アメリカにも慣れてきました。相変わらず、英語は話せませんが、なぜか取材できているのであります。

7日
たっぷり寝ました。チャージ完了。柳川は元気です。
またまたレッドソックス勝利。しかしお目当ての選手は登場せず。6試合取材すれば、3試合は登板するかなと思っておったわけですが、3試合取材して、まだ1試合しか登板しておらず。たのむよ、フランコーナ。
しかし、初のメジャーの乱闘を目撃! 遠くバックスクリーンの観客席から見ていたからなぜ乱闘になったかは確認できていないのだけど、いっせいに両軍選手がベンチを飛び出す様は壮観。思わず、写真撮っちゃいました。

8日
いま現地11時。今日の試合は松坂大輔の登板日。きっと、球数使って、6、7回ぐらいには降板するだろうから、今日は彼の登板があるのでは。土曜日なので、お客さんたくさんはいるかな。しかし、ボルティモアは人気がないのか弱いからか、球場はがらがら。ボストンからそれほど離れていないため、レッドソックスファンも多く詰めかけているのだけど、球場はオリオールズへの声援より大きい。

とりあえず、ここまでの取材をまとめて、球場に乗り込もう。残り3試合。貴重な時間、無駄にできない。


ボルティモアの夜 [観戦記]

5日
昼過ぎに電車を二本乗り継いでフェンウェイパークへ。クレデンシャルのピックアップにとまどうも、なんとか潜入に成功。カメラマンと合流してボストンの練習風景から取材。日向にいると暖かいが、日陰はほんとうに寒い。日が沈めば、日本の10月下旬頃の寒さに感じられる。
試合開始。シリングが序盤に好投を見せるも中盤に逆転をくらう。それでもボストンは追いつき、逆転し、はたまた同点に追いつかれて迎えた9回表。絶好の舞台に、彼はマウンドに上がった。
が、2ランを浴び敗戦投手に。とほほほ。

6日
午前1時にホテルに戻ってきた。ゆっくり寝たいところだが、柔道の原稿をたんまり書かなければならない。6日の試合は @ボルチモア。朝7時15分のエキスプレスで5時間をかけて向かうため、徹夜で作業を行う。しかし終わらず、電車の中で残った原稿を書き、カメラマンのパソコンを使って日本に送信。
ようやくすべてが終えた頃にはボルチモアに到着し、ホテルにチェックイン。すると広報からメールが入っており、すぐにバリテックの取材を行いたいとのこと。
あわてて球場入りし、先ほど、インタビューを終えた。
時差ぼけもあって披露はピーク。
さあ、これからオリオールズ戦である。

とここまで球場で書いておいて、いまホテル。
しかしすごいわ。インタビューしたばかりのバリテックが決勝打を放ってレッドソックスが勝利。マジックを16にした。オルティズのホームラン、まったく目で追うことができなんだ。すっかりメジャーリーグを楽しんでいますが、しかと取材もやっているのでご安心を。
柔道の原稿もいま、ちと一段落して、これから睡眠薬飲んで寝ます。現地時間3時半。なんと、アメリカ滞在が54時間ぐらいになるが、まともにベッドで寝たのは3時間ほど。立っているのが不思議である。ここ2年ぐらい、東京ではほとんど徹夜なんてしなかったのに。8時間は寝たいな。おやすみなさい。


※写真はパソコン内蔵のカメラを使ってみました。ボルチモアのプレスルームからの風景。ここにかつて、カル・リプケンがいました。


ボストンの夜 [観戦記]

寒いです。一仕事終えて、食事しようとホテルを出ると、ものすごい肌寒さがおそってくる。おそらく10度ぐらいでは。このホテルはローガン国際空港のほど近くにあり、周りは閑散としている。ホテルに隣接したレストランは営業を終えていて、周辺を歩いて探そうと思ったが見つかりそうもなかったので、とりあえずホテル内のバーに入る。だがこちらも、キッチンクローズドと言われて食べ物がない。しかたなくハイネケンを飲んで店を出る。
腹減った……。もともとこの取材旅行で5kgは痩せようと思っている柳川であるからして、ここは我慢して眠りにつく。
んで、3時間眠ったところで目が覚める。これも時差ぼけなのかな。

出発直前、また書籍の仕事が決まった。現在進めているのは、11月に出す対談本と、1月に予定される小説である。それに実現の可能性が残った教育本も一冊ある。それを含めると来春までに計4冊、本を世に出すことになった。
来年の目標は、「不労所得」を増やすこと。夢の印税生活へ。


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