SSブログ

無念なり、井上康生 [取材秘話]

井上康生の北京の道がたたれ、引退の運びとなった。全日本選手権の翌朝にアエラの原稿を仕上げるも、紙幅が足りない。せめて3倍は書きたかったけどこればかりはしょうがない。4年前、「スポーツヤァ!」という雑誌でアテネ惨敗の夜のお父さんの独占手記を書いた。この原稿は今でもたまに読み返す思い出深い原稿なのだが、それにつづく完結編というような感じで今回のアエラの原稿は書いた。だけど、井上家の人々が読むと少し不快に思うのかも。原稿の中身の裏に息づく自分の想いをどこかで書きたいなと強く思った次第。

一時代が終わり、彼の小学生時代の試合も(一応)同じ柔道家として見ていた自分としては寂しいかぎりだ。彼の柔道家人生が25年ということに改めて気付くと、柔道という競技がとりわけ競技者年数の長いスポーツなのだと痛感した。感慨にふける間もなく、全日本の夜は石井慧のご両親の祝勝会に参加。井上康生の最後を悲しむ一方で、北京代表に選ばれた石井の2度目の全日本優勝を喜ぶ自分。この姿勢の是非は自分では分かりません。

篠原信一氏がテレビ中継中に「全日本の決勝で見たくない柔道」というようなことを言ったらしい。直接見ていないから(午後4時を午前4時で設定してしまっていた)確認していないのだが、それが本当なら耳を疑う。石井は3年連続で決勝に進出しており、この一年間は無敗だ。全日本って「オリンピックで勝つことより難しい」んじゃなかったけ? 石井を否定することは全日本選手権の価値を否定することだ。天理の選手(主にOB)が結果を残せなかった腹いせの発言にしか聞こえない。

この一週間は書籍から離れて雑誌の原稿に加え、明日の宮本慎也取材の下準備。先日、神宮に試合をプライベートで見に行ったのだが、その試合で宮本は三安打を放ち、逆転の決勝点をたたき出した。ついてるね。こりゃいい取材ができるぞ。

その翌日、伸びきった髪の毛を切るために青山へ。帰り道、コム・デ・ギャルソンでシャツを購入。花柄です。先日、パンツを買った時にもあったのだけど、その時は我慢していて、でも今回はどうしてもやっぱり欲しくて買ってしもた。去年からピンクとか花柄とかの洋服を買いまくっているな。

P1010358.JPG

その店のYさんは、無印良品でバイトしていた頃に、同じ渋谷パルコのギャルソンで働かれていたので、かれこれ10年ぐらいの顔見知りで、僕の仕事も知っている。Yさんのお客さんで、今とてつもなく売れている書籍の作者さんがいるらしいのだけど、その方のテレビや雑誌の取材時の衣服をプロデュースしているのだという。それ、僕ももしそんな状況になったら……とお願い。またやる気出た。Yさんが応援している本をいただいた。猫はどちらかというと好きではなかったのだけど、これを読み、猫の表情を見ていると日本の猫の置かれた惨状に悲しみ、そして自分も猫が飼いたくなってしまうほど癒されてしまった。ぜひ、ご一読をオススメします。


ジュルのしっぽ

ジュルのしっぽ

  • 作者: 山崎 花奈
  • 出版社/メーカー: ジュリアン
  • 発売日: 2008/03
  • メディア: 単行本



nice!(0)  コメント(1)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 1

フマキラー

アエラ読んだ。

「失い続けた人生」

寄生虫に取り付かれたからな。

>全日本の夜は石井慧のご両親の祝勝会に参加。井上康生の最後を悲しむ一方で、北京代表に選ばれた石井の2度目の全日本優勝を喜ぶ自分。

散々生血を吸い取って、吸い尽くしたところで石井に乗り換えか?
寄生虫の宿主変えの瞬間を目撃してしまったよ。

石井もこういう寄生虫に取り付かれると運を失うから、早めに踏み潰したほうがいい。
by フマキラー (2008-05-02 11:47) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

久々に更新宮本慎也ってかっこいい ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。